ケンタッキーフライドチキン・・・
おいしいですよね〜
ジューシーで、やわらかで、
なんとも言えないあの風味と食感。

これ以上の鶏料理が他にあったでしょうか?
私は、KFCのフライドチキンを食べて

この世にこれ以上の鶏料理があるだろうかとさえ思いました。

そして、なんとかこれを自分で作れないものかとも常々思っていたのです。

お店では、好きな部位が選べないので、当たり外れがあるし・・・

部位と、調理後の経過時間によっては

持ち帰って食べる頃には、パサパサのことも・・・


せめてこれを自分の手で作ることができれば

好きな部位も選べるし、出来たてを食べられる! と考え、

2002年春、興味本位に研究を始めたのです。



しばらく経ち、これを家庭で調理するポイントは、

圧力鍋で揚げるということを知ったのです。

もちろん、配合するスパイス、ハーブ、調味料、

さらに、その種類と配合比率。そして、

調理の安全性、調理温度や時間、等々

様々な要素があることも。


そもそも

家庭内で圧力鍋を使って揚げものをするなんてことが可能なのか。

調理中、中の様子を見ることもできないのに、うまく揚がるんだろうか。


圧力鍋で「揚げもの」って、いったいどうやるの?メリットは?

蓋をして揚げる?圧力鍋が爆発するんじゃないの?

周囲の目は冷ややかでした。


以前、KFCに勤務したことのある友人から

「肉は漬け込まず、特別な溶液を付けて粉をまぶすだけ。

揚げるのは業務用の圧力釜。

だけどカーネルおじさんも

最初の頃は、家庭用の圧力鍋を並べて作ってたらしいよ」

と聞いたことがありました。
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おそらく日本初?、そして命がけの人体実験が、

我が家のキッチンで決行されました(笑)

この日のために、万一に備えて消化器も買ってきました。

そして、業務用圧力釜!ではなく、

使い慣れたティファールの家庭用圧力鍋(旧型・6L)を使いました。


まず、もも身2枚を1/4にカットし、卵と牛乳を混ぜた溶液をつけ、

手製の「ケンタ粉」をまぶしたもの8切れと、同様にした手羽先5本を準備。


圧力鍋には、キャノーラ油を1本丸ごと(1.5L)入れ、

180度になった時、準備していた肉の余分な粉を軽くふるい落としながら

次々に投入! 直ちに蓋をして一目散に冷蔵庫の陰に身を隠し、

消化器の安全ピンを外して、固唾を呑みながら様子をみました。


やがてオモリがシュッシュと音を立てて回り始めたので

恐る恐る近づいて火を中火に落とし、

又、直ちに冷蔵庫の影に戻って数分経ってから火を止めたのです。

今では笑い話になってしまいましたが、

この恐怖体験は、今でも忘れることができません。


自然に圧が下がったところで、そっと蓋を開けてみると

急にジャージャーと再沸騰状態に!

驚きながら「穴あきおたま」でサルベージ、なんと衣はベタベタ

しかも、濃い焦げ茶色になっているではありませんか。


それでもめげずに15分ほどかけて油切りをし、一口試食してみると

やや不満はあるものの「ン?意外にイケるじゃん」と思ったのです。

「味も何か違うけどなんとなく雰囲気は出てる」

「とにかく普通に揚げたときのものとは全然ちがう」と実感したのです。

第一、香りがいい!普通に揚げたときには出なかったあの魅惑の香りです。


この実験で得たものは、

蓋を閉めて、圧がかかったら、火はかなり弱火にしたほうが良さそう。

でも、取り出すとき油の温度が低すぎるとべたつく。

火加減と加熱時間は強すぎると焦げたようになる。

肉は漬け込まなくても充分に味が付く。 等でした。

この分なら何回かやってコツを掴めば、きっとうまく行きそう。

家庭用の圧力鍋でも充分使える。と、自信がわいてきたのです。

こうして圧力調理の不安はいっぺんに吹っ飛びました。

まわりに油が飛ばないので、むしろGoo! だったのです。

それに、特筆すべきは、なぜかあまり油が汚れない、

つまり、劣化しにくいということもわかりました。


その後約半年、我が家では、月に数回のケンタデーが繰り返されました。

どんなに美味しいものでも、連日食べると飽きるものです。

特に揚げものはもうイヤ!という拒絶反応さえあるのです。

だから連日の試食は無理! 週に一度くらいがベスト!

だけど、しばらくすると無性に食べたくなるんですよね(^0^)

そんなわけで数ヶ月間、作っては食べ、改良しては食べの繰り返しでした。

完成間近になると、あらかじめ本物を買ってきて

目隠しをして食べ比べながらさらに改良していったのです。

スパイス類の配合はもちろんのこと、

塩加減や塩の種類、その他、諸々について
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